大学受験 世界史B      経験者おすすめ参考書・スケジュール

self-study

大学受験の独学では自らが優れた参考書を選び、さらにはその参考書を効率の良い順序で学んでいくことが重要です。

では、具体的に大学受験の世界史Bではどの参考書を使って学習していけばいいのでしょうか?

この記事では大学受験の世界史Bで必要な力と外観、そして実際に独学で大学受験を経験した中で使用し、合格に必要と感じた参考書とその参考書をもとにしたスケジュールを紹介していきます。

そもそも大学受験の世界史Bには何が必要なのか?

ご存じの方もいるように、大学入試センター試験が2021年から大学入試共通テスト(以下「共通テスト」)に代わりましたが、世界史Bでは特に意識をした勉強が必要ということはありません。

よって世界史Bでは私立大学入試、共通テストのどちらにおいても、暗記が勝負です。

具体的に世界史Bで必要な力は下のようになります。

  • 通史(政治の歴史の流れ)
  • 文化史(文化面の人物たちや建造物など)
  • テーマ史(国などに絞った特定の歴史)
  • 地理
  • 縦の流れ(同じ国や地域ごとの古代から現代までの歴史)
  • 横の流れ(同じ年代の違う国や地域の歴史)

世界史B攻略には一言で暗記に尽きますが、ただ覚えるだけではなく、問題を解くうえではこれらの力が必要になります。

暗記をしていく中でこれらを意識していけば理解しやすくなり、実際の問題にも対応できるようになります。

大学受験 使うべき世界史B参考書

上記では大学受験世界史Bに必要な力についてお話しましたが、ここからは実際にその力をつけるために僕が使い、勧める参考書を紹介していきます。

まず、この時期に取り組まなければいけないのは通史です。

世界史Bは範囲が膨大なので通史を終えることがとにかく目標であり、重要なことです。

教科書

こちらが最も定番な山川さんの教科書です。無難なものが使いたい方や学校で配られた方はこちらで使いましょう。

こちらは進学校が使っていることの多い東京書籍さんの教科書です。

国立志望の方にはこちらが記述対策として勧められますが、正直どちらも変わらないので学校でもらった方を使い、気に入った方を使っても大丈夫です。

教科書は問題集で理解できないところを補足したり、場所や絵を確認するために使います。

教科書はなんだかとっかかりにくい、わかりにくいといった人はきっと多いと思います。そういった場合にはこちらに取り組みましょう。

これらは教科書をかみ砕いたような内容でわかりやすく、こちらを講義として読み、並行してワークにとりかかり暗記に努めてもいいでしょう。

ワークを暗記するだけではわかりにくいといった方にもおすすめです。

用語集

用語集は山川さんのもの一択です。ほとんどの受験生が使っていて、

この用語集に載っている用語頻度を参考に単語のレベルや重要度を知り、暗記に役立てます。

わからない単語や忘れた単語をすぐに引いて覚えるために使うのでこちらは必ず備えるようにしましょう

資料集

共通テストで特に意識することがないとはいったものの、地理や絵は特定の私立だけでなく共通テストで求められるのでこちらの資料集で補足します。

また、こちらは地理や絵だけでなく年表や特集が充実しており、通史、文化史、テーマ史、縦の流れ、横の流れ、つまり初めに僕が挙げた必要な力の全てが詰まっているのです

こちらも唯一無二の参考書で非常に優れているので必ず備えましょう。

ワーク

世界史Bにおいて1年のスケジュールで合格を目指すには長い講義系の参考書をひたすら読んでいる暇はあまりありません。

なので問題集は問題を解くものではなく、まるごと暗記するために使います。

どういうことかというと最初からわからない前提で取り組み赤ペンでワークに記入し、それを赤シートで隠して毎日、何度も繰り返して暗記していくということです。

これに関してはまさに反復の勝負で、高校に授業では世界史Bが最初から最後まで終わることはあまりありません。

なので独学の場合はワークで独学し、9月あたりまでにはこちらを終わらせる必要があります。

講義系の本を読んでも用語をまず、覚えないと頭に入らず、すり抜けていっていしまうのでひたすら暗記にまわすのがカギです。

こちらは対応レベルが日東駒専、MARCHで比較的難易度は高いですが、理解できない場合は教科書を用いがら問題を暗記していきます。

こちらの通称スピマスは対応レベルが日東駒専あたりまでで時代と流れよりも易しいので難しかった場合や志望校によってこちらも使いましょう。

こちらもスピマス同様、対応レベルは日東駒専あたりまでで易しいです。右ページは一問一答形式になっているのが特徴です。

レベルや好みに合わせてお好きなものを使いましょう。

ちなみに僕は上記のものは使っておらず、学校などから購入できる東京法令出版さんのウィニングコンパスというワークを使っていました。難易度は時代と流れに似ていて、MARCHあたりになりますが、非常にコンパクトにまとまっていて優秀なものだったのでよければそちらも検討してみてください。

春休みから1学期にとりあえず簡単に世界史の全容を知っておきたいという人にはこちらのYoutubeで有名なムンディ先生が執筆した参考書があるので読んでみましょう。

時間をあまりかけずに世界史の通史を見ることができます。

夏休みも春休みから1学期と同様、通史に取り組みます。

先ほども述べたように世界史Bの範囲は膨大なため、まず1回通史を終わらせるということも大変です。

ですが、焦らず夏休みも同じワークに取り組み、夏休み中に1周を終え、2周目へと入れていたらいいペースです。

理想は9月までにこのワークをある程度身に着けておきたいものです。

ここまででワークを通して力をつけたことを前提としてさらに力を固めるためにもう二冊問題集に取り組みます。

問題集

こちらは僕が世界史を得意にした中で最もお世話になった問題集です。

数ある入試問題の中から優れた問題を時系列、西洋、東洋と分けてまとめています。

また、解説が素晴らしいです。ない問題もありますが、非常によくまとまり、重要な知識を提供してくれます。

全問題集の中でもこれほどまでに詳しく解説とまとめがあるものはなかなかないでしょう。

レベルはMARCH対応ですが、日東駒専志望の人でもオーバーワークというわけではなく、必要な知識をつけることができます

また、縦の流れと横の流れを理解するために重要な歴史事項の年代を暗記します

こちらはゴロで覚える形なので効率的に使いましょう。

プラスアルファで志望校に地理的な問題がよくでる方はこちらにも取り組みましょう。

その名の通り図問題などがまとめられており、歴史地理をやるならこの問題集一択です。

この期間では文化史の総整理とひたすら過去問をやって問題数をこなし、実際の入試問題の形式であるテーマ史に慣れましょう。

この参考書は文化史に特化しており、非常に見やすいデザインとなっています。重要語を赤シートで隠せてこの一冊で文化史の総復習ができるのでぜひ取り組みましょう。

志望校の赤本は3,4年分入っているのが基本なのでそれを2冊はやりましょう。

また、同じレベル帯の大学では昨年、一昨年の他大学の問題範囲が出ていたりするのでできるだけ多くの大学や他学部、他方式の赤本も解くようにしましょう。

それでもまだ問題数をという場合にはこちらに取り組んでみましょう。

問題をこなす中でまだ弱いところや忘れているところを適宜復習して苦手をつぶしましょう。

まとめ

今回の記事では大学入試世界Bに必要な力とその力を養うための参考書を紹介しながら、大まかなスケジュールを紹介しました。

これらの参考書は全て有名かつ優秀なもので、スケジュールも僕が独学で実際に合格したものです。

少しでも皆さんの受験勉強の参考、お力になれたら幸いです。

少しでのこのブログがお役に立ててよいと思ってくださったらブログ運営継続のためにご支援のほどお願い致します。

OFUSEは登録不要でさまざまな方法で2円という少額からさまざまな支払方法でクリエイターを支援できるサービスです。

OFUSEで応援を送る

追記

独学で乗り越えられるとはいったものの、やはり一人で学び続けることの精神的負担や嚙み切れない内容の問題はでてくるかもしれません。

大学受験自体のシステムや知識の不足もあると思います。

そんな方には必要に応じて家庭教師としてお手伝いさせていただくことも可能です。(担当教科はおよび対応レベルは下記著者プロフィールをご参考ください。)

現在は中学生の家庭教師を担当しており、塾での高校生の指導も経験済みです。

もし、気になる方がいましたらお問い合わせよりお気軽にこちらについての質問、申し込みなどお寄せ下さい!

著者の受験プロフィール

受験教科

英語、国語(現代文、古文)、世界史B

合格実績

在学中H大学法学部法律学科合格(T日程およびA日程)

学習院大学法学部法学科合格(コア試験)

成蹊大学法学部法律学科(A方式合格)

成城大学法学部法律学科澤柳奨学金特待生合格(A方式)

東洋大学法学部第一部法律学科合格(一般前期3教科国語重視)

専修大学法学部法律学科合格(全学部統一入学試験)

タイトルとURLをコピーしました