機能性ディスペプシアとは?症状から自分でできる改善法まですべてのまとめ

zakki

なんだかずっと原因不明の気分が良くない状態が続いている、市販の胃腸薬を飲んでいるけど症状が改善しなくてつらいということはありませんか?

それは機能性ディスペプシアという病気かもしれません。

あまり聞いたことのない病名かもしれないですが最近では症状を持っている人も多い身近な病気です。

なかなか自分では言葉で伝えづらく、周りに理解もしてもらいにくい病気だと思いますがその症状は非常につらいこともあります。

上記のような症状を持った方も、実際に機能性ディスペプシアと診断された方もその詳細から改善法まで見てみてください。

僕が実際に機能性ディスペプシアを患った流れ

大学1年生の秋ごろ(9月ころ)から胃のむかつきのような胸やけのような気分の悪さを覚え始めました。最初は海鮮にあたったかな、疲れかなと考えていましたが一向に治らず、市販の胃薬、胃腸薬を飲むも回復の傾向なし。

9月後半か10月の初めにいい加減おかしいと考え、近所の小さな医院にいき、腸の調子が悪いですねと薬をもらい、服用するも一向に回復の傾向なし。(後に分かりますが正直見当違いだと思ってしまいます)

その後も症状が悪化。大げさなようですが常に吐いてしまいそうですが死んでしまいそうでした。1週間ほどほとんど寝たきりなような生活をしていました。

さすがにおかしいということで地元の大きい病院にかかり、エコーと胃カメラで検査。

結果、なにも異常は見つからず機能性ディスペプシアと診断。内服薬をもらい経過観察。

2週間後、少しは落ち着いたもののまだ気分が悪いので薬を変更。

薬を変更したことで全く効果がなく再び吐き気がひどくなってしまったので薬を元に戻し、1つ薬を増やす。

大分落ち着いたものの他の病気の可能性はないか血液検査やレントゲンをとるも異常なし。

12月、年明けくらいまでは日によって症状の程度が異なり周期的に体調が悪かった。

2月ころには大分落ち着き安定しだす。

3月ころから少しずつ薬の服用を減らし、慣れてきた。(5月に至る)

以上半年以上に及ぶ長期戦です。ここまでは箇条書きのような形でざっと僕の機能性ディスペプシアとの病闘を書きましたがここからは具体的に機能性ディスペプシアについてお話していきたいと思います。

そもそも機能性ディスペプシアとは?

そもそもなかなか耳にしづらい機能性ディスペプシアとは一体何でしょうか?

よく胃がむかむかするとか胸やけがするなんて聞くことはありますよね?症状としてはそういったものとほとんど同じで正直その違いを口では伝えづらいものです。

しかし、厳密には機能性ディスペプシアは胃や腸に問題があるのではなく、食事が胃に届くまでの場所にある神経がなんらかの事情で過敏状態に陥り吐き気を催している状態です。

これらの原因は特定することは難しいと言われましたが、ストレスやコーヒーなどの嗜好品、アルコールなどの刺激物により神経が刺激され起こるそうなので、

ただの胃のむかつきや胸やけとは異なり、ストレス社会といわれる現代においては中高年以降の方だけではなく、若い方も陥りやすい病気です。

神経の問題というお話をしましたが、そのため肉眼では確認できず、最終的には胃カメラで異常がなければ神経が問題を起こしているという判断に至るようです。

また、治療には内服薬が用いられますが機能性ディスペプシアに抜群に効くような薬はあまりないようで吐き気を気持ち抑えるようなイメージだと説明を受けました。

また、内服薬でいったん落ち着いたとしても服用をやめたり何らかのことで再発する可能性が高いとも説明を受けました。

また、ここまで見てきて機能性ディスペプシアの疑いがある場合は消化器内科を受診しましょう。まず何科を受診すればいいのかと疑問に思うともいますが胃腸と同様に消化器内科が専門です。

ここまでを聞いていると絶望という感じも受けますが今のつらい状況を緩和していくことはできますので最後までお付き合いよろしくお願いします。

機能性ディスペプシアの症状

これについてはあくまで僕の実際の症状が中心になりますが、まず先ほど述べたように胃なのかどこから来るのかわからない吐き気に常に襲われています。

僕は実際に嘔吐してしまったりはしていないのですがしてしまってもおかしくないくらいに気分が悪い時もたくさんありましたし、実際に嘔吐してしまう方も少なくないようです。

食欲もあまりなく、医療機関にかかり内服薬をもらうまではおかゆなどしか喉を通りませんでした。

次にその気分の悪さも相絡まり常に体調が悪く、一般に言う体がだるい状態です。体が重いですし、ずっと寝ていたいような状態でした。

最後につらいのはメンタルです。常に気分が悪い状態なので学校で授業を受けていようが仕事をしていようが、いつ嘔吐してしまってもおかしくないので気が気ではありません。

友人と出かけていても急に具合が悪くなって帰りたくなったり心から楽しめなかったりなどもありました。

そしてなにより機能性ディスペプシアという病気を知らない人が多いため周りが理解を示してくれませんし、その症状が言葉で伝えづらい気分の悪さと体調の悪さなので余計ですね。

悪循環なものでそれで余計にストレスがたまり症状が治らないんですよね。

機能性ディスペプシアの薬

これから紹介する薬は僕が服用し、独自に調べたうえの情報のもので、症状がある場合は実際に医療機関にかかり、医師の判断に従ってください。

主に服用する薬は3種類で、吐き気がひどい時に服用するものが1種類です。

アコファイド錠100mg 胃腸の機能を改善し、消化の働きを促進します。こちらは比較的新しい薬で数少ないこの病気に効果がある程度認められている薬で飲んでおいた方が良いです。

一度こちらの薬をガスモチンという薬に変えてもらましたがそちらは全く効かず、こちらに戻してからある程度また落ち着いたのでこちらの方が信頼できると思います。

パリエット10mg 胃酸の分泌を抑える薬で効果が期待できる薬です。僕の担当医の方もこちらは変えない方が良いといっていましたし、調べている限りでも信頼性のある薬で飲んだ方が良い薬です。

ツムラ六君子湯 胃腸の働きを改善して、食欲改善にも役立ちます。以上の薬を飲んでも改善があまり進まない場合に推奨されているようで、僕の場合も途中から処方してもらったものですが食欲改善も含め個人的によく聞いていると思うので処方してもらった方が良いと思います。

プリンペラン錠5mg 吐き気がひどい時に服用する胃腸の働きを良くする薬ですが、僕の場合正直吐き気止めとしてはあまり効果はなかったです。気休めにはなったのである程度症状改善に役立つかもしれません。

以上が僕の服用している薬で調べている限りでも一般に推奨されているベースの薬のようですので参考にしていただきたいです。

自分でできる改善法

機能性ディスペプシアは非常に完治が難しく改善までにも時間を要する病気です。内服薬を服用していてもすぐにはよくなりません。

私生活の中でやれる範囲で改善に取り組むことが重要です。

  • 刺激物を摂取しない(チョコレート、コーヒー、アルコール、糖類等)
  • 脂質を徹底的に避ける(揚げ物等)
  • 純(ピュア)ココア、トマト、ブロッコリー、バナナをとる
  • LG21を飲む
  • 腹8分目にする
  • 前かがみの姿勢をとり続けない
  • 自律神経を整えるストレッチ等を行う
  • 食後すぐに横にならない
  • 運動をする
  • 家の外に出る
  • 友人や恋人と会う

まず、食事面です。これが非常に重要でこれらを徹底することで症状の緩和につながります。実際に僕の体調のサイクルでは脂質の多い食事をとって数日した日は必ず症状がひどかったです。

今まで脂質なんて気にしたことはありませんでしたがスーパーの総菜やお弁当でも表示があるので気にするようにしましょう。僕の場合ほとんど鍋を食べていました。

ココアはカフェインがあるようで入っていないので大丈夫です。3行目の製品はストレス緩和などに役立つものです。野菜の高騰もあり、トマトとブロッコリーを毎日とはいきませんが僕は朝、バナナをとって夜はココアを毎日とっていました。

この中でも効果的なのはLG21の摂取です。実は機能性ディスペプシア患者がLG21を摂取し続けた研究結果が出ていて驚くことに摂取者と症状の緩和に関連性があるデータを出しています。

これに関しても実際に僕も効果を感じて継続していたので試してみることを勧めます。

これは医師の方にも言われましたが、前かがみの姿勢をとり続けてしまうことで胃腸に負担をかけてしまい消化に悪影響を起こし胃酸の逆流を引き起こしかねないためです。

また、機能性ディスペプシアは神経が異常を引き起こすことによって症状がでるので自律神経を整えるストレッチ等をすることで効果が期待できます。

以上一例に過ぎないのでYouTubeから自分に合うものを探して就寝前に取り組みましょう。

そのあとの3つも消化のためです。特に食後2,3時間は寝ないようにしましょう。寝ているときは消火活動が弱まり消化不良を起こしやすくなります。

次に重要なのは運動です。僕が機能性ディスペプシアを患った原因として自分なりに考えたものは運動不足です。大学はリモートで家を出ず、バイトも塾講師と家庭教師なので徒歩も含め運動の機会はほとんどありませんでした。

そこで自転車でいくところを徒歩にしたり、新しく飲食のバイトも始めて意識的に動くようにしました。

また、家の外の空気をすって友人や恋人と会って会話をし、楽しい時間を過ごすというのも重要です。一人でいることはストレスをためやすく、良好な人間関係はストレスを減らすことにつながります。

こんな当たり前に思えることばっかで本当に治るのかと思う方もいるでしょうが機能性ディスペプシアは生活習慣病の一つといえます。これらを実践して生活習慣を少しでも改善することで症状の緩和は期待できます。

僕も内服薬だけではなかなか症状が治らずひたすら自分で調べて取り組み、やっとのことで改善していったので必ず取り組んで症状を治しましょう。

まとめ

僕の実体験をもとに機能性ディスペプシアについてすべてをまとめてきました。僕も初めはこの病気について何も知らずにひたすら情報を集めて改善に向かっていきました。

この記事にはそんな僕が集めて実際に改善した僕の方法、情報がすべて詰まっているのでぜひ真似してもらい、皆さんのつらい症状の改善に役立てたら光栄です。

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